株式会社アナザーヒストリー Another History

コーチングブログ

気づきは『体験学習』で

これまでにない体験で感情が動くとき人は学習をする

先週のブログでもお伝えしましたが、クライアントのテーマはわずか3種類です。そして、クライアントは自分のテーマに関連して、今ここから人生を前にすすめていくためのヒント(気づき)が得られたら良いわけです。

だからコーチングの中で、例えば、

・「これをやりたかったんだ!」(発見の気づき)

・「これは◯◯さんに頼んで自分は☓☓をやればいいんだ!」(実現の気づき)

・「あの上司にはこう関れば大丈夫そう」(解決の気づき)

など、『今の自分が幸せな未来に一歩近づくための気づき』をもってもらいたいのです。

では、その気づきはどこから生まれてくるのでしょうか?

コーチの中から気づきを生みだす必要はありません。その点はコンサルタントやトレーナー、メンターなどとは違うところです。

コーチは、クライアントが自らの内側から気づきを生みだすのを手伝う存在なのです。ですから、基本的にコーチングのスキルとは、『クライアントが自ら探求し大切な気づきに至ることをサポートするためのもの』なのです。

では、どうしたらクライアントの気づきをサポートできるのでしょうか?

あるコーチは「傾聴の力」で気づきを促そうとします。ひたすら話を聴いて、クライアントに気づいてもらうのです。

またあるコーチは「質問の力」で気づきを促そうとします。もちろんそれがうまくいくこともあるのですが、コーチの質問に対して、クライアントは頭で考えたことを答えるだけで、心が動くような気づきには
至らないことも多いのです。

気づきと共に心が動くからこそ、納得感があるのです。そして、その気づきは本人の中に定着し、本人を動かし続けるのです。

では、心が動くような気づきはどうやって生まれるのか?

それに関するキーワードが『体験学習』です。

私たちは体験から学習しています。しかし、どんな体験からでも学習するかと言ったらそうではありません。これまでにはなかった体験。しかも「アッ」と感情が動くような体験から学習するのです。

これは脳の機能によるものです。私たちの脳は快を増やし、苦痛を減らすように活動しています。ですから快や苦痛が起こった時に、それに対応すべく学習をするのです。

ですからこれまでにない体験で感情が動くとき、人は学習をする、つまり心が動く気づきを得るのです。

「クリスマス・キャロル」という話をご存知でしょうか?

初老の商人スクルージは強欲で嫌われ者です。

クリスマスの夜に彼の枕元に次々と精霊が現れます。最初の精霊は、彼のことを過去(少年時代)へと連れて行きます。そこには立派な夢をもった純粋な少年スクルージがいました。

次の精霊は、スクルージを今現在の様々な場所へと連れて行きます。そこには自分がこき使ってきた従業員の、慎ましい生活と病魔に侵されたその子どもの姿がありました。

最後の精霊はスクルージを未来に連れて行きます。残念ながら従業員の子どもはなくなっており、もう一人とても惨めな遺体がありました。スクルージは、それが自分の遺体だと知るのです。

その晩を境にスクルージは変わったのです。従業員の雇用を見直し、彼の家族への援助も申し出ました。のちにスクルージはその子どもの第二の父親と呼ばれる存在になり、ロンドンで一番クリスマスの楽しみ方を知っている人と言われるようになるのです。

これはフィクションではありますが、劇的な『体験学習』の例です。この話は、人が時空間を移動することによって起こる体験と学習、そしてそこから起こる変化を教えてくれているのです。

ぜひ想像してみてください。

・もし私たちが忘れかけていた過去の自分をリアルに再体験できたとしたら?

・もし自分以外の人がどんな思いでどう暮らしているのかをリアルに体験できたら?

・もしこのまま進んだらどんな未来が待っているのかをリアルに体験できたら?

そこから何か大切なことに気づきそうですよね。

もちろん私たちに大切な気づきを与えてくれるのは、悲惨な未来ばかりではありません。私たちが今後どう生きるかで、未来はどうとでも変わるのです。

だとしたら自分の未来に存在する最高の可能性。その最高の未来の場面をタイムマシンで訪れたかのようにアリアリと体験できたら、私たちに何が起こるでしょう?

例えば、「何をやりたいんだか分からなくてダラダラしているのをなんとかしたい」というクライアントが来たとしましょう。あなたが精霊だとしたら、その人をどんな過去に連れて行ってあげますか? その人に誰の人生を体験させてあげますか? その人をどんな未来に連れて行ってあげますか?

その人に今必要な気づきが生まれるなら、どんな体験をしてもらってもいいのです。いろいろな種類の未来を体験してもらってもいいのです。いろいろな人達がしていることを体験してもらってもいいのです。

過去の楽しかったことや、がんばれたことを再体験できたらそこにもヒントがあるかもしれません。悲惨な未来の体験は、クライアントの心に火をつけてくれるかもしれません。

その人が「役に立つ学習をできそうな場面や人物」を思い巡らすのも、コーチの仕事なのです。

だから、コーチがやることは実は単純だとも言えるのです。

・まずは、クライアントのテーマを特定する

・そして、その人が大切なことを学べそうな場面(過去または未来)を探して、体験してもらう(タイムライン)

・もしくはほかの誰かの視点を体験してもらう(ポジションチェンジ)

・そして、そこでじっと心の声に耳を傾けてもらう(フォーカシング)

クライアントが臨場感をもって過去、未来、他人の体験をしながら、心の声に耳を傾けること。そして、そこから必要な気づきを得ること。それを手助けするのがコーチングなのです。

別の言い方をすると、人は、

(A)いつもと違うものを見たり、聞いたり、感じたりした時

(B)いつもと違うところから見たり、聞いたり、感じたりした時

(C)いつもと違うやり方で見たり、聞いたり、感じたりした時

に気づきを得るのです。

私たちのコーチングでは、時間軸を移動し、他人の立場に立ち、心の声にフォーカスを保つことで(A)から(C)を実現し、気づきを生むのです。

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