コーチングブログ
過激な発言をする人とどう会話する?
今日のテーマは「共感的な聞き方」
コーチングをしていると、クライアントがときに過激なことを言うことがあります。
「もう何もかもおしまいだ」
「私にはなにもできない」
「あいつが消えていなくなればいいのに」
もっと過激と思える発言を聴くこともあるでしょう。
そんなときにも、相手を否定したり、無理に考えを変えようと誘導したりしなくてもいいのです。無理やり変えようとしても相手は変わりませんし、場合によってはそれ以上相談してくれなくなります。
過激な言葉は、「言葉のあや」
だから、変な表現ですが、「言葉のあや」だと考えてみてほしいのです。
極端な話、クライアントが「もう死にたい」と言ったとします。そのクライアントが本当に言いたいのは、「死にたいくらい◯◯なことがあった」ということなのではないでしょうか。
人は、言葉足らずだったり、大げさな表現をしてしまったりするものです。相手の過激な言葉をそのまま受け取らずに、「このように言いたくなるだけの何かがあったのだろう。それが聴きたいな」と思いながら一緒にいると、クライアントはその背景を話してくれるかもしれません。
クライアントは、私たちとは違う背景を生きてきていますから、違う考えを持っているのは当然です。
その考えを評価判断されると思ったら、クライアントは防衛的になり、話す言葉を選び始めます。
「わたしがもしあなただったら・・・」
そんなときには思い出してください。
「わたしがもしあなただったら、わたしも同じことを言うと思う(考えると思う、感じると思う、すると思う)」という言葉です。
クライアントが何を言ったとしても、それには背景があります。クライアントが言ったことは、何であれ、いったん受け止めようとしてください。それを言わせる背景があるのですから、クライアントがそう言うのは当然なのです。
だから、「わたしも同じことを言うと思う」と思ってそこにいてほしいのです。