コーチングブログ
相手の立場を知る「ポジションチェンジ」
「相手の立場に立って考える」とは?
一般に、「相手の立場に立って考えよう」と言われることは多いと思います。
しかし、なかなか難しいのではないでしょうか。
相手の立場に立とうとしても、 多くの場合は自分の立場から、相手を想像しているに過ぎません。 そこで役に立つのが 「ポジションチェンジ」という手法です。
ポジションチェンジのポイント
ポジションチェンジでは、自分の立場を 一旦置いて、相手の椅子に座ることで、 相手の目線から自分を俯瞰することを促します。 そのことを通じて、相手の気持ちや考えに気づきやすい状況をつくろうとしているのです。
ポジションチェンジのポイントは いくつかありますが、 最も大切なことは、クライアント本人の感情や思考をまずは大切にすることです。
クライアント本人の気持ちを大切にすることなく、相手の気持ちを考えてもらうことは難しいことです。そもそも、私たちはそんなことをしたくはありません。皆が自分の気持ちを大切にすることがベースなのです。
自分を尊重するからこそ他人のことも尊重し、相互に尊重しあうことが理想となるのです。そして、相互尊重が理想であるから、相手の気持ちを知ろうとするのです。
ですから、あくまでもベースは自分の気持ちを大切にすることなのです。
7つの習慣とポジションチェンジ
7つの習慣では、5つ目の習慣に「理解してから理解される」のが大切と言っています。 これはその通りです。
しかし第1の習慣は「主体性」であり、第2の習慣は「ゴールを思い描く」です。 やはり自分が自分を理解することが最初で、 その上で、相手を理解してから自分のことを相手にも理解してもらおうということなのでしょう。
そして、大切なのは相手がどんなことを考えているのか、感じているのかに関心を持つこと。その上で、どうやってコミュニケーションを取っていったらいいのか考えられるよう支援するのが「ポジションチェンジ」です。