コーチングブログ
人生の問題を解決するシステムズアプローチ
個人ではなく人間関係がカウンセリングの対象
アドラーは、「人生のあらゆる問題は、結局のところ、対人関係の問題である」と言います。
問題は個人のうちにあるというよりも、相手役との関係の中に発生するという視点なのです。
別の言い方をすれば、個人の行動は、人関係の中で目的を持っているという考え方だとも言えます。
従って、アドラー心理学では、「カウンセリングの対象は個人ではなく、その人が関係している人間関係のシステム」であると言われることもあるのです。
このような考え方は、家族療法の中にもシステム論として取り入れられています。家族というシステムの相互作用を理解して、解決に向けてアプローチしていこうとするのです。
実践でのアプローチ
実践上では、問題が起こっている場面(エピソード)を最初から結末まで丹念に検証していきます。
・人は、外側で起こっている出来事を、視覚(V)、聴覚(A)、体感覚(K)の刺激として受け取り、んだんだンダ感情、思考、行動などの反応を起こします。
・それが相手側に刺激として伝わり、相手の中でも感情、思考、行動
などの反応が起こります。
・再びそれが本人への刺激となり、反応を起こします。
ということが繰り返されるのです。
システムズアプローチでは、この本人と相手の刺激と反応の連鎖を丹念に追いかけ、変化を作れる場所(連鎖を切ることが出来そうな場所)を探すのです。