コーチングブログ
輝きは伝播する ~前編~
受講生ストーリー②
「プロコーチ養成スクール受講生」がなぜコーチングを学ぶことになったのか、
どんな人生の変化を掴んでいったのか、お届けするシリーズです。
今回は、会社の危機的状況をどうにかしたいと
コーチングを学んだA.T.さん。
輝きは伝播する ~前編~
「あいつも辞めたよ」
ある日、私が聞いたその言葉は、私の心に衝撃を与えました。
いや、衝撃的すぎたんです。
なぜなら、たった半年で三分の一が退職するということがおこったのですから。
そんなまさかの自体に、私の思考は全く追い付かず頭の中は真っ白でした。
私が勤めているのは、若い人が中心の会社です。
「これから大きくしていこう!」という信念のもと、
かなり遅い時間まで仕事をしなければならなかったり、大きな成果を求められる場所でした。
きっと、その環境がつらかったのでしょう。
たった半年で3割の人間がいなくなるというのは、精神的だけじゃなく、実務でも大きな影響がでました。
業務量は変わらず、新人採用する暇もコストもなく、
むしろそこから売り上げを伸ばせ!とプレッシャーをかけられる日々。
寝る間もなく、ここは本当に令和の時代なのかと、
本当は昭和になってしまったのかと錯覚するほど過酷な状況でした。
人間の限界を超えた仕事は、日々、メンバーの身体と心を削っていきます。
必死で頑張っているのに。
プライベートなんかとうの昔に捨て去っているのに。
どうして報われないんだ、評価されないんだ。
そんな気持ちに四六時中浸かりきっていたら、辞めたくもなります。
残っているメンバーにも辞めたいと嘆く人がたくさんいました。
私自身も、今思うと危なかったのかもしれません。
なんのためにこんなに頑張っているんだろうか。一生懸命働く意味ってなんだろうか。
そんな思いがぐるぐるしていました。
けれど、同時にこんな感情もあったんです。
「みんなの頑張りがちゃんと報われたらいいのに……」
――そんなとき、私に一つのきっかけをくれたのはある一人のコーチでした。
そのコーチはこんなことを言ってくれたんです。
「コーチング、しっかり学んでみたら?」
そう。
私は、コーチングがしたかったんです。
頑張っているみんなを支え応援したい。
会社や誰かのためじゃなく、みんながみんな自身のために頑張ってくれるような
そんな環境を作りたいって思っていました。
あぁ、それってコーチングだよな。私、コーチになりたいんだ。
自分の想いに触れた瞬間でした。