コーチングブログ
相手の本当の言葉を引き出す2つの手法
『反映』のスキル
コーチは、クライアントの話を聞きながら、相手の中で起こっているかもしれないことを、自分の身体で感じようとします。
そこで気づいたことを、
「(話をきいていて)◯◯な気持ちになったんですけど」とか、
「XXだなぁと思いました」
などと相手に伝えるのが『反映』です。
これをされることによって、クライアントは、自分の中で起こっていることを意識しはじめるのです。
この、クライアントが「意識し始める」ということが大切なのであって、コーチがクライアントの内面をいつでも正解する必要があるわけではありません。
あくまでも、クライアントの内面に関する仮説を投げかけることで刺激を与えるというスタンスでいてください。
『要約』のスキル
『要約』も重要なスキルです。具体的には、相手の話が一段落したと感じたときなどに、
「私は◯◯と理解したのですが、XXさんの言い方でまとめるとどうなりますか?」
などときいてみてください。
この質問例で分かるように、要約はこちらの「完璧な理解」を示すための行為ではありません。
コーチが受け取ったものを、自分なりにまとめて返してみる。普通はコーチがどれだけうまくまとめても、クライアントには、「言い足りない」、「言い過ぎ」、「言葉が違う」などの違和感が残るはずです。
そこをクライアントが言い直そうとすることで、クライアントは、自分が言いたかったことの本質に迫っていくのです。