コーチングブログ
学習と行動、そして定着を促す
コーチングやコミュニケーション、アドラー心理学の宮越流解説。今日は、『学習と行動』について解説します。
コーチングは、「気づきを作ったらそれでおしまい」というわけではありません
クライアントと新しい行動を決め、それをしてもらい、その結果を観察し、行動の修正を行い、新しい行動を大切な気づきと共に定着させていく。そこまでがコーチの仕事なのです。
行動は、ほんの小さなものでも構いません。必ずしも目標に向かって直接動くものでなくてもよいですし、これまでやっていた何かをやめるとか減らすとか、そういうものでもいいのです。
いくらよい気づきがあっても、これまでとまったく同じ行動を続けていくのなら人生は変化しません。
「同じことを続けながら違う結果を望むこと。それを愚かさと言う」
これは、アインシュタインの言葉です。
ちょっとであってもいいので、新しく行動を起こしてみること。そのことで主体意識も芽生えます。そして、新しい行動を起こしたからこそ、新しい学習のチャンスも生まれるのです。
実は新しい行動をとることは、もう1つの体験学習のチャンスなのです。コーチと相談して未来に向かって新しい行動をとってみる。それがうまくいってもいかなくても、次に何をしたらよいかを実際の行動とその結果から学ぶことができるのです。
「失敗は存在しない。全ては学びのチャンスである」
これはアメリカのことわざです。
そしてアドラーは、『失敗は最良の教師』であると言っています。想定していなかった何かがあるから失敗するわけです。それは実際にチャレンジしなければ学べないことであり、だから失敗は最も実践的な学びとなります。だからこそ、アドラーは失敗から学べと言うのでしょう。
私たちコーチは、クライアントとともに新しい未来への一歩を考え、その結果を観察し、そこからまた学び、学びを定着させ、未来への歩みを加速させていくのを手伝うのです。