コーチングブログ
世界はメガネで見えている
私たちのメガネとは
私たち人間は過去の体験から独自にメガネを作り、そのメガネを通して世の中を見ています。
・自分とはどんな存在か?
・周りの人たちはどんな存在か?
・世界(日本、会社、家庭など) はどんなところか?
・そこでは、どう振る舞うべきか?
これらの答えが、あなたのメガネ(の一部)なのです。つまり、私たちは過去の体験から作ったメガネを通して、自分や世界を見ているのです。
メガネは「省略、歪曲、一般化」する
ジョン・グリンダーとリチャード・バンドラーは、1970年代にNLPを開発しました。NLPでは、私たちが認知(メガネ)を作るときに「省略、歪曲、一般化」をしていると言います。どういうことでしょうか?
私たちは、
・外側の世界の一部分の情報だけを用いて(省略)
・それを独自に解釈して(歪曲)
・様々なものに適用しようとする(一般化)
のだということです。
つまり、世界の一部分だけを使い、それを独自に解釈して一般化してしまったものが、私たちのかけているメガネなのです。これではメガネが役に立たないことがあるのは当たり前です。
しかも、私たちはメガネをかけていること自体を忘れているのです。
メガネをかけているとは?
ここで、具体的に考えてみましょう。
「プロコーチになりたいけど自信がない」と言う人がいるとします。
この人はまず、「プロコーチはいいものだ」とか、「プロコーチになると幸せになれる」というようなメガネを持っています。
だから「なりたい」と言うわけです。
そして、「なりたい」という以上は、なれる可能性はゼロではないと思っているわけです。ですから、「自分もプロコーチになれるかもしれない」というメガネも持っています。
しかし、「自信がない」ということは、「プロコーチになるのは難しい」、「自分は向いていないかもしれない」、「自分にはやりきれないかもしれない」などのメガネも持っているということなのです。
コーチングでメガネをかけ変える
コーチングを受けることでクライアントが変わるとすれば、メガネが変わっているのです。
この例で言うと、
「必要な時間をかければ、プロになることはできる」
「自分を求めてくれる相手がいる」
「それに意識を向けていれば、努力を続けられる」
「私は諦めない人間だ」
などのメガネができたとき、クライアントは目標に向けて動いていける状態になるのです。
そして、そのメガネを作るために、過去の「やりきった体験」を再体験して自信を身につけたり、「未来のコーチングの相手とのシーン」をリアルに体験して、目的を再確認してモチベーションを上げたり、「未来のコーチングの相手にポジションチェンジする(視点を切り替えて相手を知ろうとする)」ことで貢献可能性に気づいたりするわけです。