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コーチングブログ

共感できない相手にはどうしたらいいですか?

コーチングやコミュニケーション、アドラー心理学の宮越流解説。今日は、『共感』について解説します。

「共感できない」ということはありません

共感は、『共に感じる』と書きます。共に感じるためには、相手と同じものを見て、同じものを聞く必要があります。だから、アドラーが言うように、「相手と同じ目で見て、同じ耳で聴いて、同じ身体で感じ」ようとする態度が大切なのです。

たまに、コーチやカウンセラーの方から、「共感できない相手にはどうしたらいいですか?」と、質問を受けることがあります。

共感は態度ですから、「共感できない」ということはありません。相手の考えや感情が、あなたにとって理解しやすいかどうかは関係ないのです。

相手と同じ視線で物事を見てみようという態度が共感なのです。(もちろん、「この相手に対しては共感という態度を取りたくない!」という気持ちは存在すると思います。その際は、「共感できない」というより「共感したくない」というのが、よりふさわしい表現だと思います)

ロジャーズの表現では、「クライアントのプライベートな世界をあたかも(As if)自分のものであるかのように感じとりながらも、『あたかも』という性質を絶対に失わないこと」となります。

「共感」と「同一化」

「共感」と「同一化」を区別しましょう。

同一化とは、文字通り相手の状態と一体化することです。こちらのほうが、一般的に言われる共感に近しいかもしれません。

ですから、繰り返しになりますが、「自分の世界とは別のものである『相手の世界』に入っていって、相手と同じ状況に自分の身を置きながら、相手に何が起こっているのかを理解しようとする態度」『共感的理解』なのです。

相手の状況を共に体験し、相手の思考や感情に寄り添ってみるし、相手と同じ行動を取ろうとしてみる。そして、その奥にある、相手が本当に大切にしたいものを知ろうとする。

もしくは、相手の状況を共に体験しながら、相手にとって必要な気づきを共に得よう(体験学習をしよう)とする。

共に感じながら、自分が気づいたことがあれば、相手にフィードバックしてさらなる探求を促す。

その態度が共感的理解というものです。

「わたしは何も知らない」ということを知っている

ですから、共感的理解は、「クライアントの話(クライアントの状態)を分かった気になる」ことからは最も遠いものです。

『無知の知』、すなわち「わたしは何も知らない、ということを知っている」という態度が、コーチングやカウンセリングでは重要です。

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