コーチングブログ
2つのコミュニケーション
自分とのコミュニケーションの大切さ
コミュニケーションというと、多くの人は対人コミュニケーションを思い浮かべると思います。
ですが、私たちコーチの考えは、「対人コミュニケーションに先立って、まずは自分とのコミュニケーションを取ることが大切」ということです。
・自分の状態に気づくこと
・自分の気持ちに気づくこと
・自分の目的(手に入れたいこと、避けたいこと)に気づくこと
これらのことなくして、私たちは幸せに生きられるでしょうか?
幸せに生きるためには、まず自分とコミュニケーションを取り、上のような気づきを得ることが必要なのです。
ところが多くの場合、私たちは自分のことを分かっていなかったり、分かった気になっていたり、自分自身に関心がなかったりするのです。これでは、幸せな人生を生きるのは難しいのではないでしょうか。
コーチの役割
そう考えてみると、まずはクライアントが自分とコミュニケーションを取るのを手助けすることが、コーチの仕事だともいえます。
クライアントは、コーチの助けを受けながら、自分自身とコミュニケーションをとって、
・自分の置かれている状態
・正直な気持ち
・本当の目的
・目指す目標
・様々なリソース
・良い進め方
などに気づいていくのです。
自分の人生の主人公として(主体論)、自分の人生を切り拓いていくためには、このような自分とのコミュニケーションが欠かせません。
幸せに生きるための対人コミュニケーション
もちろん、幸せに生きていくためには、対人コミュニケーションも欠かせません。「人生の課題は対人関係の課題である(対人関係論)」とアドラーは言います。
私たちは人の世で生きています。そしてコミュニティに所属し貢献することが、私たちの幸せ(共同体感覚)なのです。
だとしたら、お互いに分かり合い、協力し合うようなコミュニケーションが取れるかどうかは、私たちの幸せに大いに関係してくるはずです。
・相手の立場に立って、相手の言葉の背景や真意を知ろうとしながら話を聴くこと
・自分の立場や考えを、相手に伝わる言い方で表現すること
・相手との共通の利害に気づき、協力の方向性を考えること
・お互いの長所や強みを活かして、相乗効果を起こすやり方を検討すること
これらが、私たちが考える「幸せに生きるための対人コミュニケーション」なのです。