コーチングブログ
エピソードの整理と登場人物の見える化
具体的な出来事(エピソード)に興味をもつ
コーチングは、クライアントの人生の物語(ストーリー)をつくるプロセスだともいえます。
クライアントが過去に学んだことや体験したことを生かして、未来の目的に向かって、現在のリソースを使いながら課題に取り組んでいく。このストーリーの流れを整理したり、より魅力的なものにしたりするのがコーチングだとも言えるのです。
またコーチングは、クライアントの現在と未来をつなぐものでもあります。
「今いる場所で具体的に起こっていること」からスタートして「未来の場所で起こる具体的な出来事」へと進んでいくのがコーチングです。
ですから、コーチには、クライアントの『これまで』、『今』、『これから』の具体的な出来事(エピソード)に興味をもっていてもらいたいのです。
『いい状態といい関係』を大切にしたら、次は、『気持ちよく話してもらう』、そして、『探索を開始する』。そうしていく中で自然と、過去、現在、未来の具体的なエピソードが明らかになってくる場合もあります。
エピソードを引き出す質問の例
いつまでたっても聴いてみたいエピソードが出てこなかったら、そのエピソードが出てくるような質問をしてみたらいいのです。例えば、
「いつ、この状況を変えたいと思ったのですか?」などと質問すれば、クライアントが感じている問題の背景となったエピソードが話される可能性があります。
「そもそも何があったから◯◯したいと思うようになったのですか?」などと質問すれば、クライアントが望んでいることの原点となるエピソードに向かいやすいわけです。
「このまま時間がすぎていくと何が起こると思いますか?」なら現状の延長線上の未来のエピソードに、
「本当はどんな状況になったらいいと思いますか?」なら望む未来のエピソードに向かっていくわけです。