コーチングブログ
信頼されるコーチは〇〇〇〇している
コーチングやコミュニケーション、アドラー心理学の宮越流解説。今日は、『信頼されるコーチ』のあり方について解説します。
信頼されるコーチに必要なのは『自己一致』
自己一致は『純粋性』とも呼ばれます。
・コーチングをしているとき、私たちはコーチという役割を演じているのではなく、私たち自身であること
・私たちが自分の価値観や信念に気づいていて、それを受け入れていること
・自分をよく見せようともせず、等身大の自分としてそこにいること
・私たちが感じていること(感情)、考えていること(思考)、表現していること(行動)に気づいていて、その三者が一致していること
これらが、私たちが『自己一致』している状態です。
クライアントの立場に立って考えてみましょう
コーチである私たちが『自己一致』していることによって、コーチを信頼しやすくなったり、ヨコ(対等)の関係を感じやすくなったり、クライアント自身も素直に自分を感じて表現しやすくなるのだと思います(内在化といいます)。
そのような効果がクライアントの成長を促すため、この自己一致という態度がクライアントの成長を促す条件の中に入っているのでしょう。
クライアントに変化が起こる理由
私たちコーチは、クライアントを受け入れ(無条件の肯定的な眼差し)、共に感じていながら、一緒に気づきを得よう(共感的理解)とします。そしてそれをしながらも、相手に巻き込まれることなく、自分自身を偽ることなく、必要ならいつでも自分が感じたことを相手に伝えられる状態(自己一致)でいようとするのです。
例えば、クライアントが「いつまでも変わらない彼との関係に疲れ果てた」と言ったとしましょう。
私たちはまずそのことを受け入れつつ、クライアントに何が起こっているのかに関する理解を深めようとします。その上で、自分の直観にも素直であるので、例えば「あなたの話を聴いていたら、僕も悲しくなってきました」と言うこともできるし、「あなたはまだ諦めたくないと思っているように感じるのだけれど」などと伝えることもできる状態にいるのです。
そのことによって、クライアントに変化が起こったり、さらなる探求が起こったりするのです。