コーチングブログ
自分軸を引き出す時に着目するのは?
コーチングやコミュニケーション、アドラー心理学の宮越流解説。今日は、『自分軸』について解説します。
自分軸とは…
私たちが「自分軸」と呼んでいるのは、価値観やビジョンです。
価値観は「選択の判断基準」です。例えば、価値観が「成長」なら、成長につながりそうかどうかが行動するかどうかの判断基準になりますし、目標も「成長の実感」に向けて設定されるのです。
けれど、私たちは必ずしも自分の価値観が何であるか自覚していませんし、本来は大切にしたいはずの価値観が忘れ去られていることもよくあるのです。
ですから、自分の価値観を可能な限り意識化した上で、優先順位を整理するのは意味のあることです。
自分の価値観に気づくためには
自分の価値観に気づくためには、感情に着目してみると良いです。
価値観は「大事にしたいモノゴト」ですから、価値観と共にあるときは私たちは「快」の感情を感じますし、価値観が侵された場合には「不快」な感情を持つわけです。ですから、強い感情が発生するところには、価値観に関するヒントがある可能性があるのです。
ビジョンとは
ビジョンは、私たちを動機付けする未来のエピソード(具体的な出来事)です。
ビジョンを創るときは、「実現するかしないか」とは無関係に、むしろ様々な制約から外れた未来の場面(エピソード)を描くことを推奨します。私たちが制約だと思っているものは「過去にされた学習」に過ぎないので、制約に縛られたビジョンは、過去の延長線上だとも言えるからです。
大切なのは、そこに存在する人の全てが共同体感覚を感じられるようなシーンを描くことです。
それが人の本質的な幸せであるというのがアドラー心理学の考え方ですし、そのようなビジョンであれば、皆が実現を応援してくれるはずです。